超並列型MRマイクロスコープ
ポストゲノム時代を迎え、大量のサンプルを、効率よくマイクロスコープで
撮像したいという欲求が、今後、ますます増大していくものと思われる。
ところが、現存のMRマイクロスコープは、これに対応できないため、
新しいアプローチが必要である。
この要求に対し、我々は、個別にRFシールドを行った複数のRFコイルに、
それぞれ勾配コイルを装着し、それらを、均一で広い静磁場領域において、
協調的に動作することにより、撮像効率を飛躍的に向上させることが出来る
超並列型MRマイクロスコープを提案した。
Fig.1に示すのは、その8チャンネル型アレイプローブ、Fig.2は、同時撮像を
可能とする8チャンネルのMRIコンソールである。Fig.3に示すのは、このシステ
ムで同時に取得した、化学固定したマウス胎児の画像(3D画像から選択した断層
画像:画素サイズ150ミクロン立方)である。
本研究室では、このシステムを活用して、京都大学病院付属先天異常標本センター
(センター長:塩田浩平教授)に所蔵の、数万体のヒト胚子の三次元MRマイクロ
スコープ撮像( Kyoto Human Embryo MR Microscope Project) を計画している。
このプロジェクトは、今後二度と収集することができない世界的遺産とも言うべき
貴重な試料をディジタルデータとして保存するという、緊急にしてかつ重要なもの
であり、当研究室では、システムの構築と必要な予算請求を行っている。

Fig.1.8チャンネル型アレイプローブ

Fig.2.8チャンネルMRIコンソール

Fig.3.同時に取得した8匹のマウスの断層像
Katsumi kose,University of Tsukuba,Kose@bk.tsukuba.ac.jp